“騎手裏話” (番外編) 競馬界の真実(其の二)

2013年06月21日 07:55

藤田は岩田と福永がよほど嫌いなのか知らないが、



「成績がいい人が腕もないのに若手を威圧している。康誠とか祐一は、しょっちゅう制裁を食らっているけれど、それでいてジョッキールームでは若手に対して“危ないじゃないか”と怒っている」




 ともバラしている。藤田ファンの作家・亀和田武氏はこう話す。






「フェアプレー賞を取り続けたことを誇りに思って、それができない騎手に苦言を呈する。男藤田の純情があふれていると思います。藤田はレース後に検量室に戻って若い騎手をシメることがよくありますが、そういう背景がよく表れていますね。この著書にも具体的に書かれていますし」




 亀和田氏が指摘するくだりというのは、




「斜め前にいた川島が、コーナーを回っているのにバンバン外から鞭を入れている。あんなことされたら普通は馬が嫌がってヨレてしまう。(中略)だからレース後に川島を呼んでこう言ったんだ。“お前なあ、コーナーで鞭をあんなにいれてどうする?”って」






 岩田と福永は単なる威圧、

 藤田は指導、


  ということだろう。





だが一方で、



こんな声があるのは不思議といえば不思議だが‥‥。






「札幌や函館ではいわゆる藤田ラインの騎手、例えば藤岡佑介(27)、松田大作(34)、池添謙一(33)などは、藤田が逃げると誰も競っていかないのが暗黙の了解でした。若い騎手がスッと競ったりすると、レース後に競馬新聞を叩きつけて『お前、流れが読めねぇのか』などと詰め寄っていた。競馬だから競ってナンボなのに。記者の間では“恫喝逃げ”と呼んでいました」(前出・トラックマン)





 競馬ライターがあとを引き取る。






「かつて三浦皇成(23)が競りかけて藤田が恫喝した際、河野通文調教師が『ウチの騎手に何を言うんだ』と怒った件もありましたね」







 さて、とりわけ印象的なのは「なぜ武豊は勝てなくなったのか」という章が独立して設けられていること。



 05年の年間212勝をピークに武豊(44)は下降線をたどり、別人のように勝ち鞍が激減したことをあげ、




〈あの武豊をこんな状態にしたのは誰なのか──〉






 と「犯人捜し」に着手しているのだ。





藤田はまず、06年から導入された「エージェント制度」をヤリ玉にあげた。






これは各騎手と契約した競馬専門紙の記者や元記者が、厩舎や馬主と騎手の仲介者として騎乗馬を決めるシステムである(続く)
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“騎手裏話” (番外編) 競馬界の真実(其の一)

2013年06月20日 05:45

藤田伸二騎手「武豊を潰したのは社台とアドマイヤ」(作家:亀田氏)






 現役騎手の立場でありながら、

 みずからの職場であるJRAを猛烈批判し、


 馬主や騎手仲間にも名指しで苦言を呈する。




 十分すぎる実績を残してきた実力者とはいえ、


 「タブー」に挑んだ衝撃はGI級。




 「競馬界の番長」ならではの暴露本出版に、




現場からはどよめきの声が上がっているのである。








 目次を見ると、いきなり「序章 さらば競馬界」の文字。




引退が決定したかのような決別宣言から始まるのは、




5月17日に発売された藤田伸二(41)の著書「騎手の一分」(講談社)である。






天皇賞、日本ダービー、ジャパンカップダート、宝塚記念、有馬記念などGIを16勝する一方で、



ヤンチャな性格と言動から「番長」と呼ばれる剛腕騎手の衝撃暴露が、これでもかと続くのだ。







「俺は騎手としてすべてやり遂げたからもう辞める、とまでは言わないけど、“もうやることがない”という気持ちはある。(中略)“今、勝ちたいレースは何か”と訊かれても、もう特にない」






 こう書いたうえで、引退後は調教師にも馬主にもならないと断言し、競馬界の将来を憂うのだ。


 いきなり飛び出すのは、同僚騎手への苦言や批判。





「もし、昨年のレース中、後藤が落馬した事故で、俺がそのきっかけを作った康誠の立場だったら(中略)自粛もせずに乗りつづけるなんて、絶対にできない」





 昨年5月6日のNHKマイルカップ(GI)で、岩田康誠(39)の騎乗馬が斜行し、

進路を塞がれた後藤浩輝(39)が落馬、頸椎骨折の重傷を負った。栗東トレセン関係者が言う。






「岩田が『あんなやつ、落としたったわ』と発言したといいます。さすがにそれはないやろ、と騎手や関係者の間で話題になりましたが、藤田はそれを言いたかったんじゃないかな」





 藤田は、今年55勝で全国リーディング1位(6月7日現在)の岩田の騎乗スタイルにもダメ出しした。





「康誠のように馬の背中にトントンと尻をつけるような追い方だけは、絶対に認めたくない。(中略)馬の背中を痛めてしまうから」





 さる厩舎関係者はこれに同意する。






「馬の背中の筋肉は収縮するわけだから、そこにドンと尻がついて推進力がアップするとは思えない。かえってマイナスだと思う」





 藤田は蛯名正義(44)も岩田のマネをしていると批判しているが、






「ある厩舎が『蛯名が乗って馬の腰がダメになった』とボヤいていた。岩田が後藤落馬で毒づいたのは、後藤も岩田の乗り方を認めていないからでしょう」(専門紙トラックマン)






 藤田がこうして断じるのも、自身が22年以上の騎手生活でフェアプレー賞17回、特別模範騎手賞を2回受賞するクリーンな乗り手を標榜しているからだろう。





 さらに福永祐一(36)についても、





「体重が後ろにかかって、懐が開き過ぎることがある。膝でバランスを取ろうとしているから、膝がカックンカックン動いてしまうのはそのせいだ。それでいて、勝ちにこだわった乗り方もしていない」



とボロクソなのである(続く)

“騎手裏話” in やはり競馬は格闘技!? 其の五(完結)

2013年04月05日 09:00

裁決室の中で後藤騎手が、







「このことはマスコミに公開してやる」






と騒いでいたのが外にまで聞こえていた












結局、









この話は高市調教師が10万円の罰金を払い、



謝罪した








二人ともどっちがどうとはいえないような、






血の気の多いことで有名な調教師と騎手











もちろん一般常識からすれば、










叩いた高市調教師が悪い






とはいえ、









ちょっと前まで調教師に騎手が口答えするなど考えられなかった、



徒弟制度の世界である








これも時代の流れなのかもしれないが、






後藤騎手に限らず、







最近になって調教師に叱られたくらいで競馬会に訴えたり、






不満な裁決に捨て台詞を残したりする若手騎手の噂をよく聞く








ファンにとって騎手は戦うプロ集団であり、






強いヒーローであってほしいものである







頑張れ、後藤騎手!



みんなが早期復帰を待っているぞ!

“騎手裏話” in やはり競馬は格闘技!? 其の四

2013年04月04日 09:04

そこで高市調教師が後藤騎手に







「さっき言ったことの意味がわかったか?」







と声をかけたところ、







後藤騎手は、









「今、そのことは関係ないでしょう」







と突っかかった









その態度を反抗的と感じた高市調教師が、









思わず後藤騎手の頭を平手で叩いた











後藤騎手が声を荒げたので、









「11Rでどう乗ればよかったのかはっきりさせようじゃないか」







と、










高市調教師が後藤騎手の髪をつかんで、











裁決室に引っ張って行ったのだ(続く)

“騎手裏話” in やはり競馬は格闘技?! 其の三

2013年04月03日 09:02

結局、





空馬アサヒウイニグの外に併せた後藤Jは、




アサヒウイニングが4角で外を回ったのに、





振り回されるかたちで伸びきれずに2着だった








レース終了後、







検量室でパトロールフィルムを見ながら専門紙の記者に、








「あの不利がなければ勝っていたかも」





と後藤騎手が言っているのを聞きとがめて、








高市調教師が、







「空馬を捌けないのは判断が悪いからだ」







と言った










高市調教師と後藤騎手は、







最終レース終了後にまたも検量室で鉢合わせになった(続く)